抗生物質研究室の改廃

長田裕之
主任研究員
長田裕之(D.Agr.)

 理研の研究室は、主任研究員一代限りのルールで、かつては主任研究員の名前を冠した研究室名でした。抗生物質研究室の歴史は、1953年に住木諭介先生が抗生物質を対象とする住木研究室の主任研究員になられたことが原点となり、その後、鈴木三郎先生、磯野清先生、そして長田が主任研究員として研究室を主宰してきました。理研としては異例ですが、四代に亘って抗生物質研究が継承されました。この間、抗生物質研究室は、ポリオキシンの発見など、基礎研究・応用研究の両面で、際立った成果を挙げてきました。しかし、長田が定年となったことで、抗生物質研究室は改廃となり、理研の組織図から、抗生物質研究室という研究室名はなくなります。

 我々は、微生物の二次代謝に関する研究は抗生物質学(Antibiotics)であると考えています。研究組織はなくなりますが、そこを巣立って行った若者たちによって抗生物質学は継承されるはずです。また、抗生物質学をさらに拡張したケミカルバイオロジー研究は、環境資源科学研究センターのケミカルバイオロジー研究グループに引き継がれます。

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